CASE STUDIES

導入事例

大東文化大学様 導入事例

国公私立大学を取り巻く現状は、受験生の大学選択の視点変化・国庫補助金の縮小、そしてグローバル化によって大きく変わりました。

各大学には魅力ある教育研究環境の実現が求められており、そこに勤務する大学職員の力こそが、大学マネジメントの担い手として欠かせない存在となっています。

2023年に創立100周年を迎えた大東文化大学【教職員数1,392名(2022年11月現在)】様では、これまでの良き伝統を未来につなぎ、さらなる発展に向けて、快活にそして粘り強く取り組む風土醸成に取り組んでいらっしゃいます。
このたび、総務部人事課 専門課長の渡邊一憲様に、オンライン研修「e-JINZAI」と集合研修を掛け合わせた、ブレンディッドラーニングによる研修をご利用いただきましたので、お話を伺いました。

◆ブレンディッドラーニングを受講して頂いた、率直な感想をお聞かせください

一言で「知識とスキルの習得が深化した」と思います。eラーニングで予習をして、集合研修に臨む。
さらにeラーニングで復習する訳ですから、研修内容をしっかり理解できたのではないかと思います。

今回の研修を検討した当初は、コロナ禍でしたので、非接触のeラーニングだけで対応しようか、正直、迷っていました。
しかし、私どもは研修を「知識・スキルの習得だけでなく、職員同士のコミュニケーションの場」としても考えておりますので、ブレンディッドラーニングを採用させていただきました

eラーニングによる予習・復習については、こちらも有る程度、学習の時間を設けていましたが、どうしても業務の都合で時間を確保しにくいスタッフもいました。
そういう時でもe-JINZAIのLMS(学習管理システム:Learning Management System)によって、視聴履歴や進捗状況も分かるため、もう少し、こういった機能を上手に周知・活用していけければ、今後は更にスムーズに研修を運営できると思いました。

◆通常の集合研修よりも学習ボリュームがありましたが、その辺りはいかがでしたか

ブレンディッドラーニングは、eラーニングと集合研修を実施しますので、正直なところ、ボリュームがありますよね。
もしかしたら「中だるみ」になったり、本業の業務が気になってしまっていた受講者もいたかも知れません。
やはり、ボリュームが多い以上、集中力が欠けてしまう可能性は避けられないと思っておりますので、次回は、テーマを絞ったりするなどして、タイムパフォーマンス良くしていければと考えております。

ただし、学習効率で考えると、ブレンディッドラーニングの方が良いですね。
これまで、集合研修を活用させて頂いており、集合研修の場合は「当日になったら、会場に集まる」という状態だったのですが、e-JINZAIを挟む事で、「事前に学ぶべきものを意識する」、「学んだ内容をおさらいする」という事が出来るというのは良いですね。

ビズアップ総研のブレンディッドラーニングは非常に学習効率が高いので、今後改善していきたい点としては、時間的な効率も改善してみたいと思っております。

◆時間的な効率と言いますと、開催頻度と1回あたりの時間とのバランスが大切という事でしょうか

そうです。もちろん、研修も業務の一環ですはありますが、今回のボリューム(8時間)ですと、やはり「通常業務の時間」と「研修の時間」のバランスを取るのが難しくなってきます。

例えば、1日/8時間の研修を、2日×4時間、4日×2時間で実施した場合、どのような効果になるのか明確なところは不明ですが、「学習を習慣づける」という目的の上では、頻度は高い方が良いと思います。
また、研修の回数を増やすことで、受講者同士が研修と研修の合間に情報共有が行われるなど、コミュニケーションが深まっていく良い機会になるかもしれませんね。

まだ、アイデアの段階ですが、今後はコンセプトやテーマを絞ることで、1回あたりの研修時間を短くし、定期的に研修を開催していこうかと検討していこうかと思います。

◆研修の成果はいかがでしたか、実感されている点はありますか

研修直後の職員の言動をみると明らかに効果があることが分かります。
今回の習熟度に関して言えば、eラーニングだけでも得られなかったし、集合研修だけでも得られなかったと思います。

大事なのは、どの研修にも言えることなのですが、研修の内容が「定着しているか?」「継続して実践できているか?」が課題です。
そういった知識の習得・スキルアップも大事なのですが、研修の重要性は、それだけではありません。
職員1人1人が「学ぶ習慣を身に付ける」や「学ぶ事の楽しさ、業務に活かせる喜び」に気付く事も大切だと思っております。
そして、そして、そういった環境を整えてあげることも人事・教育部門の大切な役割です。
そういった意味では、ブレンディッドラーニングを選んだ事は正解でしたね。

◆最後に研修や職員教育についてのお考えをお聞かせいただけますでしょうか

私は「職員教育・研修を行う組織」と「そうでない企業」とでは、個人の成長、ひいては組織の成長に大きな差を生むと考えています。
研修を実施しない環境であっても、経過年数によって多少なりとも業務スキルは向上していきますが、「気付き」を得る機会は圧倒的に少ないと言えるでしょう。

本質的な話になってくるのですが、人が成長するキッカケには「このままじゃダメだ」とか「もっとレベルアップしたい」という、一種の問題意識や向上心を持つことから始まります。
気付きを得ることで改善しようと行動を起こす。そして、「解決した」「出来る様になった」という成功体験は、自己肯定感や向上心を高めます。
それは個々のパフォーマンスだけでなく、職場環境ひいては組織力に影響していきます。

 今後、大学・教育機関は、大学DXに繋がる様な業務効率化がますます必要になっていくと思います。PCの使い方、Word、Excel、生成AIなどのツールの使い方、グローバルコンピテンシー、STEAM教育などに関する考え方が、必須になってくるかもしれません。そういった状況になる前に「対応できているだろうか」と気付ける事、そして教育を受けられる環境を整えていくことが、大学の人事課の役目にもなってくるのかな、と考えております。

 今後は、ビズアップ総研さんのオンライン研修「e-JINZAI」をベースに、定期的な集合研修、場合によってはウェビナーなども検討し、課題の発見と解決という、良い成長スパイラルを続けていければと思っております。

——- 大東文化大学、渡邊様、ご協力くださいまして、誠に有難うございました。

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